伝えたいことがダイレクトに伝わるインタビュー動画は、動画制作の中でも需要が大変多い動画です。今回はそのインタビュー動画の基本的な制作のポイントをご紹介します。

目次
インタビュー動画制作実績
インタビュー動画を制作するメリット
集客力の高いインタビュー動画を作るコツ
インタビュー動画の事前準備
インタビュー動画撮影・制作の流れ
大切なインタビュー動画はプロに依頼する理由
まとめ

インタビュー動画制作実績
VIDWEBのインタビュー動画の実績です。

出場する選手のモチベーションが高まった!都市対抗野球出場 主将インタビュー動画
三菱日立パワーシステムズ株式会社 様

都市対抗野球出場_主将インタビュー from 株式会社VIDWEB(ビッドウェブ) on Vimeo.

ターゲット:都市対抗野球大会に応援しにきて欲しい同僚・社員、野球部の関係者など
目的:選手の意気込みを伝え都市対抗野球大会の応援を促進
配信先:三菱日立パワーシステムズ株式会社様のYouTubeチャンネルで配信、社内でのイベントでも活用
効果・反響:普段野球部と接していない社員が、野球部のメンバーがどのような思いで、活動しているのか知れてよかった。

社内の雰囲気がよく伝わってきた!ワークポート採用動画
株式会社ワークポート 様

ワークポート様_採用動画 from 株式会社VIDWEB(ビッドウェブ) on Vimeo.

ターゲット:新卒採用応募検討者
目的:就職活動をしている学生にワークポート社への応募を促す
配信先:会社説明会、人材募集Webサイト
効果・反響:学生さん目線の反響
     「若い社員が活躍できる風土だと、知ることができた」
     採用担当者様目線の反響
     「言葉では伝えづらい社内の様子が、動画だとわかりやすく伝えられるので採用ツールとして、とても使い勝手がよい。」
インタビュー動画を制作するメリット
インタビュー動画がサイト来訪者に与えるインパクト
インタビュー動画は企業が動画を活用するときに、多く利用される手法のうちの一つです。企業のトップのメッセージ、社員の活躍の様子やユーザー体験などその用途や目的は多岐にわたります。なぜインタビュー動画はよく活用されているのでしょうか。

1.手軽である
メッセージを伝える側が主人公なので、キャスティングや準備がしやすく、他の動画コンテンツに比べて手軽に企画できます。

2.メッセージがダイレクトに視聴者に伝わる
出演者自らの体験談や思いをその人の言葉で発することができるインタビュー動画は、その表情などからも伝えたいメッセージがダイレクトに視聴者に届きます。

3.目線が視聴者に近い
登場人物が同じ消費者であったり、先輩社員や関心のある企業のトップだったりと、視聴者の関心に近い人が話すことで、サービスや商品、また企業に対して親近感がわきます。

4.テキストより情報量が多い
動画はテキストコンテンツの数百倍~数千倍の情報量があるといわれています。紙の会社案内やカタログの情報より、早く正確に伝わります。動画だからこそ伝わる細かなニュアンスや実際の商品の使い方、職場や学校の様子などを具体的に伝えることができます。

企業サイトにおけるインタビュー動画の活用法
インタビュー動画は様々な用途で活用されています。それぞれの良さをご紹介します。

■人材採用
インタビュー動画でも一般的な用途です。新卒採用向けの動画が多いですが、中途採用向けにも多く活用されています。社員にインタビューするので、現状の職場環境などをわかりやすく紹介できます。入社を希望または検討している方に近い存在の社員が登場することで、応募者自身がその会社で働いていることをイメージしやすくなります。

■会社紹介・IR
人材採用向けの会社紹介で企業のトップが登場する動画も多いですが、IR用として企業トップが自ら会社紹介を行う動画も増えています。一方的に原稿を読む声明文のような動画よりも、インタビュー形式で受け答えをしている会話の方が、視聴者にとって受け入れやすくなります。

■商品・サービス紹介
商品やサービスの機能紹介だけではなく、商品開発者や開発チームのインタビューを入れることで、カタログスペックでは表現しきれないストーリーを紹介できます。また単調になりやすい商品紹介も人が登場することで、視聴者を注目させることができます。

■ユーザーレビュー
商品・サービス紹介では提供側の人が登場しますが、ユーザーレビューはその逆で、使用しているユーザーがダイレクトに商品やサービスについて語ります。テキストのユーザーレビューよりもインパクトがあり、消費者の購買意欲を喚起することができます。また、インタビューの中でユーザー目線での商品の使い方を紹介されることもあり、新しい発見があります。

■マニュアル
マニュアルをチュートリアル動画の形式で配信している企業も多くあります。ソフトウェアの使用方法や工具などの取り扱い方法を一人が聞き役になり、もう一人が説明をするタイプの動画は、会話を聞きながら操作方法を覚えられるので、非常にわかりやすい構造となっています。Googleのヘルプ画面では、テキストと合わせてYouTubeの動画が埋め込まれているページが多くあります。

■研修
企業では様々な研修を実施していますが、インタビュー動画を取り入れることで、講義だけの研修やハンズオンの参加型の研修には無い、参加意識を保ちつつ、全国どこでも均等な情報を提供できるメリットがあります。

集客力の高いインタビュー動画を作るコツ
動画制作は事前準備が重要
自社内で撮影・編集する場合も、業者に依頼する場合も動画作成をするときには事前の準備が大切です。マスメディアでのインタビューといえば、芸能人やスポーツ選手などのセレブリティが主な登場人物ですが、企業では社員やお客様などもっと身近な人のインタビュー動画が増えています。一般の人のインタビューは、サイトの訪問者などのターゲットにとって身近であり、有名人の紹介よりも説得力があることもあります。しかし、カメラ慣れをしたアーティストや俳優と違って、一般の人のダイレクトな情報を活かせる動画を制作するには事前の準備が大切です。

インタビュー動画を作るときの準備
まずは、撮影企画書を作ります。その企画書には以下の内容をカバーしておくと良いでしょう。
・目的:動画を作る目的をはっきりさせて計画を立てることが大切です。最終的に視聴者に何を伝えたいのかを明確にします。
・絵コンテ・イメージ:動画のイメージを考えます。社内の会議室なのか、屋外なのか伝えたい内容によって、動画のイメージを計画します。
・コンテンツ:質問の内容を考えます。目的で定めたメッセージを引き出すためにはどんな質問をしたら良いかを準備します。
・人の手配:・インタビューに答える人(インタビュイー)
      ・インタビューする人(インタビュアー)
      ・カメラを回す人、編集する人、そして緊張するインタビュイーのケアを担当する人もいると良いです。ヘアメイクさんなどが結構この仕事を担っていることが多いです。

必要な機材
カメラ:カメラはできるだけ高画質撮影が可能な方が、後で編集するにも良いです。
    今のデジタル一眼レフは動画も撮影可能な機材が多いので、YouTuberもよく利用しています。
マイク:カメラにも付いていますが、カメラよりも近い位置で的確に音声を拾えるようにマイクは必須アイテムです。音声の聞きづらいインタビュー動画は、ユーザーに不快感を与える事もあります。
三脚:カメラは手持ちではなく、三脚に固定して撮影します。最近はカメラ用にスタビライザーの種類も増えていますが、三脚に固定した方が撮影しやすいですし、安定した映像に仕上がります。

良い動画を作るためには、インタビューを始める前に準備しなければならないことが多いですが、専門業者に依頼することで動画作成の負担を軽減することができるので、検討することも一つの手段だと思います。

インタビュー動画のテクニック
■同じカットでもトリミングで印象が変わる
こちらでは先にご紹介した三菱日立パワーシステムズ社様のインタビュー動画を例にトリミングのテクニックをご紹介します。

以下の画像はどちらも同じ場所、同じアングル、同じレンズで撮影しています。同じような場面でもズームを使用せずに、編集時にトリミングをするだけで、印象がだいぶ変わります。

この場面ではチームについて聞いていますので、背景に球場の景色を入れることでチーム全体についてのイメージができる映像になっています。

この場面では、「キャプテンとして」という個人について聞いていますので、背景全体をトリミングし、キャプテンをアップにすることで、個人の思いを語っていることが伝わりやすくなっています。

■すぐに思いつく順番と逆の方法で編集する
こちらはコンテンツ・マーケティングの第一人者で知られているアンドリュー・デイビス氏のwebサイトやスピーチで紹介された動画です。Freshbooksという中小企業向けの会計ソフトウェアパッケージのユーザーインタビュー動画です。

リンク先にある2つのユーザーレビューのインタビュー動画を見比べてみてください。

https://www.akadrewdavis.com/p/watermelons-and-rubberbands

いかがでしたしょうか?撮影した素材は全く同じでも表現する順番やBGM、挿入するキャプチャーで全く異なった結果を生みだしています。

最初の動画の順番は以下の通りです。
1.最初にユーザー名と肩書を全面に押し出す
  →よほどの有名人でなければ、他のユーザーにとっては重要なことではありません。
2.最初に商品の特徴を紹介
  →ユーザーは既にその動画がユーザーレビューだと知っているので、商品の特徴すべてを最初に紹介するとその先が見たくなくなります。
3.商品の紹介をしている時に、その商品の映像が無い
  →インタビューの単調な映像だけで商品映像が出てこないとメリハリがなくなり、視聴者が具体的なイメージを描くことができなくなり飽きてしまうことがあります。
4.やたら明るいBGM
  →音楽がBGM(バック・グラウンド・ミュージック)ではなくなってしまい、前面に出てきすぎて、インタビュー内容よりも音楽の印象が大きくなってしまうことがあります。

2番目の動画は、最初の動画に比べてなぜか見続けてしまいます。2番目の動画では、最初にユーザーが直面している問題を提示しています。その問題点を視聴者が共感できれば、続きを見たくなるのです。ポイントはここにあります。その後視聴者自身が想像(期待)している商品やサービスと一致するのか、それとも違いがあるのかを知りたくなるのです。

一般的な商品紹介動画では、インタビュイーの紹介と商品の紹介を最初に持ってきがちですが、ユーザーに伝えたいメッセージが何かをまず考えることが大切です。その答えを冒頭に持ってくることで、ユーザーの関心を惹くことができます。同じ撮影素材でも編集次第でガラッと印象は変わります。

インタビュー動画の事前準備
本音を引き出すインタビューのコツ
インタビュイーから上手に情報を引き出すためには、事前の準備が必要です。

■心構え
技術的な事前準備の前にベストセラーとなった阿川佐和子著の「聞く力」(文藝春秋社)から、心構えをご紹介します。「週刊文春」の名物連載「阿川佐和子のこの人に会いたい」で対談が900回を超えた阿川佐和子さんは、「誠意を持って相手の話に耳を傾ける」ことを大事にされていたそうです。その方法としては、親しき仲にも礼儀をわきまえ、相手の空気感をとらえ、自分の話をせずに相手の話を聴くそうです。このような心構えにより、インタビュイーが話しやすくなるようにすることは、インタビュー動画を成功させるためにとても大切です。

■テクニカルな準備
1.話しやすい、人の話を引き出すのが得意なインタビュアーを手配する
 インタビュアーは、制作会社のディレクターやキャスティングをする場合もありますが、社内から選ぶ場合は上記の心構えが自然にできる人をインタビュアーに選びしょう。

2.インタビューシートを用意する
 インタビューシートとは、ある程度インタビューする概要を示した台本のようなものです。撮影するインタビューで何を視聴者に伝えたいのかを、インタビュイーとインタビュアーが共有できる形で用意しておくことで、的確なメッセージが視聴者に伝わりやすくなります。

3.クローズド・クエスチョンとオープン・クエスチョンを使い分ける
 クローズド・クエスチョンとは、回答の範囲を限定した質問の仕方です。インタビュイーの考えや事実を明確にしたいときに効果的で、会話の最初の雑談の時に効果的です。ただ、答えが単調になるので、インタビュイーの緊張がほぐれてきたら、相手に自由に答えてもらうオープン・クエスチョンに移行していった方が良いです。インタビュイーから多くの情報を引き出すことができ、話が広がる可能性が高くなります。

4.中断の可能性のない場所を選ぶ
 インタビュー途中で雑音が入ったり、話の途中で中断したりするとインタビュイーの気が散り、話のリズムが悪くなります。

5.マイク、ボイスレコーダーを用意する
 これには2つの理由があります。インタビュー最中にインタビュアーが話を聞くよりもメモを取ることに集中してしまうと、インタビュイーも気になります。内容はボイスレコーダーで録音し、メモはタイミングや進行をチェックする目的として、インタビュイーに気持ちよく話してもらうようにしましょう。
 そして、もう一つの理由は、クリアな音声を録るためです。カメラに付いているマイクでは、音声が小さい事がありますので、音声は別撮りした方が編集もしやすくなります。

インタビュー動画撮影・制作の流れ
お問い合わせから撮影、納品、アフターフォローについて

インタビュー動画のお問い合わせから配信、検証までのフローです。

どんな内容かまだ社内で調整が付いていない段階からでも結構ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。お客様の状況などから、ロケ地やイメージを含めた企画をご提案いたします。インタビュー動画は、登場人物が社内の人間だけの場合もありますので、自社で撮影を含めて完結することも可能です。ただ、その分社内という甘えがでて、撮影がスケジュール通りにできなかったり、内輪受けが良いけれども視聴者の立場と少し離れてしまうコンテンツになってしまったりすることもあります。

動画制作の専門家ならば、スケジュールの組み立てから撮影の段取りも慣れており、編集もスピーディーに、正確に行えます。また配信後の検証となると他の業務に押されて、自前では難しいときもあります。

そんなときには、アフターフォローまでしっかりとした専門業者にインタビュー動画制作の依頼をすることも効率的な方法です。

大切なインタビュー動画をプロに依頼する理由
一度きりのイベントや複数のお客様の予定を調整したときなど、撮り直しが効かない重要なインタビュー収録はプロにお任せください。
■プロ仕様のカメラやマイクなどの機材の違い
1.カメラ機材
一般の家電量販店で販売されているビデオカメラとプロ仕様のカメラでは、センサーサイズやファイルの大きさが違います。また、使用しているレンズも違います。一般汎用品を使用するよりクリアな映像に仕上がります。例えば、人物がフォーカスされている映像でその周りに生みだされるボヤけた領域の美しさを「ボケ感」と呼んでいますが、それを意図的に利用することができます。

2.音声機材
プロ仕様の音声マイクは、指向性が良くクリア感が違います。プロの機材では音響機器同士をつなぐケーブルに「キャノンケーブル」を使用します。良いケーブルを使用する事で安定した音声収録が可能になります。

3.照明機材
インタビュー現場はスタジオ内とは異なり、環境が様々です。プロは、その現場に合わせた色で対応した照明プランを作成します。それにより繊細な表現の演出を担っています。

■聞き取りやすい音声や見やすいカメラアングル
カメラマン、VE、音声、助手、照明とプロ仕事は業務分担されています。それぞれの立場で 状況に合わせた機材を用意し、撮影をする事で上質な表現を出すことが出来ます。

■飽きがこないカメラワークやアングル
プロは、まず光の捉え方を考えます。インタビューする場所の自然光、部屋の明かり、持ち込む照明機材、撮影場所の壁の色、全てのバランスを考え照明プランを決めます。そして、最終的にカメラ機材との相性(照明とカメラ、レンズ)を考え、人物に合わせたサイズやアングルを探る事で「飽きがこないカメラワークやアングル」を表現することができます。

撮り直しが効かない重要なインタビューを収録するときはプロに任せたほうが確実な撮影が可能になります。
YouTubeやSNSなどメディア選定から配信もお任せ
ユーザーに直接メッセージが伝えられるインタビュー動画は、Webサイトのコンテンツだけではなく、SNSやYouTubeなどでも配信することで、新たなターゲットユーザーにリーチすることができます。

VIDWEBでは制作した動画をフルに活用した動画マーケティングのサービスも行っています。YouTubeへの配信だけではなく、ターゲットにマッチしたメディアの選定から配信、また、FacebookやTwitter、インスタグラム等のソーシャルネットワークサービスを活用した多岐にわたるチャンネルへの配信が可能です。

詳しくは、「動画制作から動画マーケティングまでワンストップでサポート」をご参照ください。
まとめ
インタビュー動画は、Webサイトのコンテンツとしても、またリアルなイベントでも人気がある最適なコンテンツです。その主な理由は、手軽でありながら視聴者にダイレクトにメッセージが伝わるところです。手軽なインタビュー動画ですが、ユーザーを惹きつけるものにするためには、事前の準備が必要です。インタビュー動画で伝えたい目的を明確に企画書などで共有し、撮影場所では機材の準備をします。カメラがあり、インタビュイーもいれば自社でも簡単にできるインタビュー動画ですが、その準備にかかる労力の削減や高品質かつ上質な仕上がりにするには、動画制作の専門業者に依頼することも一つの方法です。

目的や予算に応じて、インタビュー動画を作成いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

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